関市役所議会棟の入り口わきに満開
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理を表す
奢れるものは久しからず ただ春の夜の夢の如し
猛き者も遂には滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ
昨夜11時過ぎに何とはなくつけたTVで30年ほど前の人形劇『平家物語』をやっていました。ちょうど平重盛の軍が東大寺に火をかけたあたりの場面でした。
高校の古典派勉強は分かりませんでしたが、内容は好きでした。
古文と漢文、面白かった。普通科の高校なのだから、もっと点の取れる勉強をすれば良かったけど、言ってることの面白さを楽しんでいたのが関高生徒としては間違いだった。まあ、シャカリキ勉強してもそう大したことはなかったに違いはありませんが。
今日は9時過ぎに市役所に着いて、発言通告したことに対する当局の答弁書を集めて回ることから始めました。教育委員会・環境課・農林課・管財課です。それらを読んでから、このところ書いてきた質問原稿にはめていきます。
教育委員会からの答弁書に、その後の調査で分かった点についてもう少し説明を加えて欲しい点があったので、再質問することを申し入れて了解を頂いてきました。
本会議場で、その場で当局と真剣勝負するには双方が事実を共有していないと成り立ちません。2年目になって少し事情が分かってきましたが、とりあえず議会の慣例に従ってフェアなやり取りを心がけます。 そのうえで新しい進展の糸口が掴めれば御の字なのですが、なかなか難しいものです。
おっと、沙羅双樹の花の色、のことでした。
議会棟の控室にこもって答弁書を打ち込んでいると昼休みになりました。それでも続行し、職員が職場に戻る1時を待って図書館わきのレストランに行ってスパゲティーを食べて帰ってきたときに、議会棟の入り口の左わきに白い花弁と淡い黄色の雄しべの花が満開の沙羅双樹の樹を見かけたのです。
花はつぼみ、少し開きかけたものはさらに良い。 いとをかし、なのです。
平家物語の作者がこの沙羅双樹の花の色の移り変わりを見て人の世の無常を象徴させたのはどうしてなのでしょう。私なんか梔子の花の方がよほど哀れを感じさせると思っています。今月は議会で毎日市役所へ行くので、そのたびにこの花を見て「盛者必衰の理」を感じてみることにしましょう。
市役所7階からの美濃市の山並み。もう真っ黒、と言えるほど濃い緑です。
ストーンヘンジを模した石柱のうち、一番高い、赤の石柱は今世紀にちなんで21mだそうです。芸術家だった市長さんのアイデアでしょうか。沙羅双樹をあそこに植えたのも何か意味があるのかな。
今日はお日柄が良いのでしょうか。
建前です。朝出かけるときには足場を組んでいるところでしたが、3時過ぎに帰るときに見るともうブルーシートで覆ってありました。これから造作が進んで、秋には入居なのでしょうね。
子どもさんを育てる若い家族だといいな、と思いながら帰ってきました。