わが家に見参
午後のひと時玄関わきで本を読んでいたら「カサカサッ」というような音がして大きな蝶が飛んできました。初めはその大きさに蛾かなと思いましたが、羽ばたきの勢いが違います。おまけに何と台所の窓枠に止まりました。
47,8年
日本国の国蝶である、オオムラサキです。ずっと前に仏間の障子に止まっていたのを逃がしてやったことがあるので、今回の見参は2回目です。この個体は左の内側の翅が欠けていました。それでも、羽ばたきが聞こえる蝶はこのオオムラサキ以外は知りません。
藤谷ではこの幼虫の餌となる葉っぱ‐エノキはあまり見かけませんが、確かに生えてはいます。足元を通るたびに見上げているのですが幼虫を見つけたことはありません。
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イネが伸びてきたので、そろそろ田んぼに水切りを効率よくする溝を立てる時期です。
代掻きして平面にした田んぼですが、それでもここかしこにくぼみができます。9月になって稲刈りに先立って2週間ほど田んぼを乾かしてコンバインがスタックしないようにするのですが、田んぼに低いところがあるとそこに水が溜まって乾かないのです。
この火の見の田んぼは1300㎡ほどですが、3か所の配水口を一斉に開放して水を落とし始めました。二ホンジカの糞のせいか黒ずんだ水が勢いよく落ちていきました。
排水口の脇には昨夜も悪さをしたらしい二ホンジカのどもの足跡がくっきり。
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今日の新聞記事に「本町BASE」のいざこざについての記事が載っていました。
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この件には前市長も大いに関与していたはずなので、山下清司市長と職員の処分だけでは済まされない部分があるのを忘れてはいけない、と思います。今や政治家の山下市長はそれでも納得がいくのか知れませんが、職員は複数の上級職員(課長・部長・・・市長)の指示や承諾がなければ仕事ができないはずです。
『課長がそれでやれっておっしゃったので指示に従ったんですよ。』大学を卒業して4年半務めた会社の営業部会議で不条理な叱責を受けたのを思い出しました。係長の指示で動いたのに、課長も弁護してくれず、25人程の営業部全員の前で部長に叱責されて悔しかったことです。
『川合君、頑張ったのにうまくいかなくて残念だったな。まぁ、これにめげずやってくれ。何があっても骨は拾ってやるから!』くらいのことも言えんのか!
営業マンは数字が命、まして係長の指示で動いたのに見殺しにして平気なのかよ。そんな不満が鬱積して会社を辞めて47, 8年経ちましたが、この記事を読んで今更ながら腹が立ちます。
新聞記事を読んで市民がどう解釈するのかは分かりませんが、市長の潔さばかりが目立ってしまうきらいがあるのではないでしょうか。職員の釈明は取材したのかな、と思います。もちろん事情や経緯は全く違うことは明らかなのですが、勤め人の悲哀を思い出させる記事であることは確かです。
市民のために一生懸命職務に励む関市職員の皆さんに感謝します。