公共施設をどうするか
午後2時から市役所6階の大会議室で職員向けの講習会がありました。議員にも案内が来ていたと思って入室しましたが、どなたも来ていません。いえいえ、渡辺英人議員が来ていました。
人口減などによって利用者が減ってしまう公共施設をどう活かすか、は関市でも大きな課題というか重荷になってきています。
PPPとは行政と民間が連携して公共施設の建設や維持管理・運営を行うこと。
PFIとは公共施設の建設や維持管理・運営に民間の資金や経営能力を活用すること。
従来の行政は上級のお役所からの補助金を当てにした箱モノづくりが腕の見せ所でしたが、「作ってしまえばOK」という考え方があって、その後の利用や保守管理のことにまで思いが至らなかったきらいがあり、現在ではそうした施設が重荷になっている。
元千葉県○○市職員で、作ったはいいが見込んだ利用者が来ない箱モノのプロジェクトリーダーだった人が講師でした。今はその失敗をもとにPPP/PFIの問題点を実践的に研究して講演や自治体の指導をする仕事をしているとか。
思い出すのは前市長の初当選の際に争点となった『27億円の健康福祉複合施設』です。箱モノ反対の世論を受けて当選したその前市長は「せきてらす」、「本町BASE」を作った。せきてらすは関の刃物の歴史の原点である室町時代にまでさかのぼる重要な遺跡を埋めてしまって作り、本町BASEは契約不備で職員の処分という事態もありました。
行政が公共施設を作る、あるいは運営するということは「政治」絡みになって勘定よりもメンツが先立って上手くいかないことが多いように聞きました。しかし役所の中にも本気でそうした施設を活性化して勘定も合うようにしたいと願う若者がいるし、成功の糸口をつかんでいる自治体の例も紹介されました。首長が「面白い」ヒトだとできるようです。わが関市の市長さんにも「面白いヒト」に変身していただき、面白い職員を取り立ててやって欲しいと思います。
今日は講演後に講師に相談する部署もあったようです。
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市役所7階の東端のベランダから、曇りがちの空からのぞいたお日様にてらされた吉田沖をパチリ。市役所を含む手前と奥はまるで冬景色なのに対して夕陽にてらされた収獲あとの田んぼとアメリカ楓の街路樹がきれいです。
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しばらくぶりにわが家より奥へ行ってみると、水道工事で舗装が新しくなった道路に無数のイノシシのヒズメのあとがありました。
道路に二ホンシカの糞もぽろぽろ。あれ、奥の杉の木の根元がおかしいぞ!
二ホンジカの皮剝です。まだ食い物はいくらでもあるのに何をしやがる。
わが家より下流でイノシシと二ホンジカが少なくなってなかなか罠に掛からないと思っていたら、上流でシシとシカが暴れているのです。
あまり見込みのない下流のククリ罠をここに持ってきて仕掛けました。山肌が一面ケモノの暴れた痕跡だらけです。
相手はおそらく無警戒ですから、感づかれたうえに掘り返されることなく、上手くいくかもしれません。