シカの食害も顕著
発芽以来二ホンジカの群れが苗を食い荒らした小麦の畑は、穂孕み期のいま改めて眺めると悲惨な状態です。ウクライナの麦畑はロシアの戦車に踏み荒らされましたが今はどうなっているのでしょうか。
ほぼ健全な麦畑
収穫しようのない麦畑
あとひと月すれば収穫が始まるでしょう。
伸びたタケノコが皮を脱ぎ捨て枝を伸ばし始めました。イノシシとサルにやられた17、8本が残念ですが、健全なものもそれくらいありますから竹薮が豊かになります。
ふもとの草の上でカナヘビがじっとしていました。モズに気を付けろ!
オトシブミ。何が書いてあるのか、、。
虫こぶにしては大きいです。
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そうか、コンビニはもう半世紀ですか。
たぶん名古屋市初のサークルKは、千種区自由が丘3丁目交差点のサークルKだった、はずです。現在はファミマになっています。開店直後の物珍しさに、住んでいたふもとの竹越から丘の上の自由が丘団地まで買いに行きました。コンビニの進出は、まちの片隅で細々と続いていた生業をすっかり食い潰してしまいました。「オーナー」の魅力にほだされて体を壊したり、破産した人も少なくないはずです。
ちなみにミスタードーナッツの名古屋進出は千種区池下北交差点の1号店からです。「雑巾屋が始めたドーナッツなんて食えるか!」(ダスキンさんごめんなさい。)という人がいましたが、あの甘さは魅力的でした。
ドーナツの原料である小麦粉はアメリカから来ていることでしょう。ポストハーベストのことを思うと自分の目の前でシカの食害に堪えて実っていく小麦たちが本当にありがたいです。
私の目の前で実ったお米と小麦をラザの人たちに分けてあげたいものです。
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夕食を食べてからクローズアップ現代を見ていたらミャンマーのことをやっていました。アウン・サン・スーチーさんに実際にあって会話したことのあるさかぐち直人さんには遠く及びませんが、私もミャンマーの人に会って民主化のことを聞いたことがあります。
「クマのパディントン君」という物語がありますが、ロンドンのハイドパークの北側に鉄道のパディントン駅があります。スウィンドンというホンダがかつて工場を持っていた駅から列車に乗ってパディントン駅で降り、近くのホテルに泊まりました。
そこを起点に恵子さんとロンドン見物をしたのですが、それはさておき、カフェテリアで朝ご飯を食べていたらアジア系のウエイトレスがやって来て小声で話しかけてきました。中学英語の私のことですから誤解も多いのですが、『あなたたちは日本から来たのか。』『そうですよ。』『私はミャンマーから職を求めてロンドンに来ている。甥が埼玉県に住んでいるので、いつか日本に行ってみたい。』というようなことを給仕するふりをしながら話してくれました。『誰が見ているのか知れないので大きな声は出せません。』などと話しました。
たったそれだけの経験ですが、今から約20年前で、まだスーチーさんが選挙で勝利する前の「軍事政権の弾圧下にあった」ミャンマーの人の心情にじかに触れた経験です。
スーチーさんを逮捕・監禁し、一般市民を弾圧、虐殺して独裁を続ける軍事政権ですが、今日のクロ現を見ると少数民族と連携している民主派が押している情勢のようです。
当たり前のことを口にするだけで弾圧された戦前の日本以上に恐ろしい独裁ですが、『壁を倒してみると軍の内部はスカスカだと分かった。』という映画監督の談話に希望を見た思いがします。民主主義は本当に大事です。それを金でゆがめている自民党安倍派につながる勢力を退場させる「選挙」という民主主義の道具を皆が行使したいものです。