朝の連続テレビ小説「ブギウギ」で、78年ほど前の東京有楽町の街娼=パンパンの元締め「ラクチョウのおミネ」で現れた時にはびっくりしてしまいました。藤沢周平原作の「山桜」で主演した田中麗奈の印象を今でも引きずっている私には衝撃的と言えました。
おミネを演じる田中のコメント:
「この時代を生きた方々は、私がいままで経験してきたことでは補えないような人生を送ってきた方ばかりなので、自分との共通点などはあえて考えませんでした。
そういった意味でもおミネは難しい役ですが、背景となるエピソードに苦労や辛いこと、抱えているものが多いと、それらを受け止めて演じる分やりがいがありますね。
スズ子は数々の苦しみや悲しみを明るさに変えて歌で表現していく一方で、おミネはガード下で夜の女としての生き方を選びました。スズ子が太陽とすれば、その光が強ければ強いほど影も大きくなります。
そんな光と影のような2人の関係性について見守っていただければと思います」
受ける役柄で光も演じれば影をも演じる、俳優という仕事は興味深いものです。
「らんまん」はよく見ていましたが、笠置シズ子についての先入観もあって「ブギウギ」は敬遠してきたのですが、おミネ目当てで少し興味がわきました。