真知子巻き
映画『君の名は』(1953年)から数寄屋橋のシーン、真知子と春樹。
東京大空襲の時数寄屋橋で出会い再会を誓った二人は一年後に再開するが真知子は人妻だった、というメロラジオドラマ。さらに映画化されたのが私と恵子さんの生まれた年。先日の句会で真知子巻きの句が投句されて話題になりました。
この年のあと生まれた女児には真知子と恵子という名が流行ったそうです。
三丁目の夕陽の日本橋のシーン
こちらは昨夜見た「三丁目の夕陽」の一場面。別れと再会のストーリーはよく似ています。鈴木トモエの相手は抑留生活から帰還してデパートで働く男。ともに結婚していた。「君の名は」に比べるとありそうな設定でした。
日本題名『哀愁』(原題・ウオータール―橋)は1940年の映画ですから、これが上記2作品のモチーフではないかと思います。
(ロンドンのウォータールー橋で出会った英国軍人クローニンとダンサーのマイラは瞬く間に恋に落ち、結婚の約束を交わす仲に。しかし、その直後にクローニンは出征。やがてマイラの元に彼が戦死したという報せが届き、絶望した彼女は娼婦に身をやつすが…。)実際には捕虜になっていて復員したクロ―ニンが苦労の末再会出来たのですが、マイラは結局自殺します。戦争がもたらす人々の悲劇には本当にやりきれなさを感じます。
林望(はやしのぞむ・リンボウ)さんのイギリス本を何冊も読んで大変興味を持ったので塾の春休みに行きましたが、その後結婚30周年の記念に恵子さんと行ったときにはこの橋を歩いて渡りました。
パリのセーヌ川の水質がオリンピックのトライアスロン競技の際に問題になりましたが、ロンドンのテムズ川もそうキレイではありませんでした。潮の満ち干がここにも及んでいて、干潮時には川底が広い干潟になっていました。
*
途中のひるがのSAでものすごい雪を体験してきた「目玉の天使」が一日遅れで里帰り。
お墓参りに行ってイノシシに掘り起こされて倒れた卒塔婆を見て「イノシシは悪いね!」と怒っていました。サルに倒され、イノシシに掘られ、ご先祖様方もゆっくり眠っていられません。
今朝の大仏、うっすらと雪化粧していました。