林業振興のためにも節度を
中之保の県道の歩道脇で土砂崩れがあったと聞いて、見に行ってきました。
写真の左端、ガードパイプが途切れているところから、県道を横切った赤土濁り水が中之保川へ流れ落ちるときに法面を洗って土砂崩れを起こしたようです。
それほど大規模ではありませんが、確かに法面がえぐれています。
直ぐそばに大口径の土管が、県道を横切って来ているようですが、濁り水は路面も横切ったのです。
中之保川のここの少し上流では8月16日午後3時半過ぎに、皆伐された沢からの濁流が水路からあふれて県道に流れ出し、県道が一時通行止めされました。
立入れませんが、鉄板の上端の奥に水路の集水枡があるはずです。
その集水桝がしっかり働けば一定程度までの表流水はさばけるのではないでしょうか。
明確ではありませんが、そのように設計されているはずです。
当日夜9時前に撮った濁流が収まったあとの様子です。
上之保のY工務店の方々が県道の土砂をすっかりきれいにして下さいました。
今日もまだコーンが立っている現場です。
別の伐採跡です。ここも水路が土砂で埋まって道路を水が流れています。
ちなみにこの小川が武儀倉川に合流する手前には5、6建の家屋があります。
材木だろうがバイオマス燃料だろうが植林山を伐採(収穫)するのは結構です。
ただ広大な皆伐は水系ごとに面積を管理し、皆伐した後始末はしっかりとすべきです。
下流で大規模な土木工事を行って治水するのと同時に、配慮ある森林伐採を考えるべき時期に差し掛かっていると思います。