猫の目農政 に苦しめられる
生産費を償えないほどお米の生産者売り渡し価格が低いため、お米を栽培しなくなる動きが広がっています。 私の参加する藤谷営農組合でも、5haのうち今年度は1ha弱しか田植えをせず、隣の集落で大規模に農業を行う農業法人にお願いして小麦の栽培がされました。
小麦を栽培すると補助金がもらえる上に、小麦を販売できるので、農業法人の経営ができるのです。農業法人は収入が増えるので請負面積を増やしてきましたし、頼む農家は何もしなくて済むのです。ある意味「両得な」バランスだったのですが、異変が!
会計検査院の指摘で、「水田の転作が恒久化してしまった麦畑には補助金を払ってはならない!」ということになったのです。そこで農水省が3年ほど前から言い始めたのが苦肉の策の『麦畑の水張り』です。転作麦畑では5年に一回は稲作をせよ、とまでは言わないから『5年に一回、1月間麦畑になった水田に水を張りなさい。』
その見本がこれです。長坂の危ない交差点のそばの田んぼが麦刈りの後に代掻きして水が張ってあります。1か月水をつけておくのは実は大変ですよ。
すぐに水がつく、水利のしっかりした麦畑では水張も簡単です。でも山間地の洞ではイノシシが水路や畔やボタを掘り起こしてダメにしてしまったりして水を張るには大規模な補修が必要な箇所が少なくないのです。
小麦を作ればある程度利益が出て農業法人の経営が続けられる、ということで他地区の田んぼを借りて小麦作りを拡大してきた農業法人には大きな痛手です。国の農政は半世紀以上『猫の目農政』と言われてきましたが、その付けを農業者が払わされるのは何とも悔しいです。関市において救済策を講じて欲しいです。
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そのあぶない交差点では、通学路を広げるために山裾を削って幅員を確保する作業が進んでいます。
これだけでガードパイプなどを設置できる幅なのかな?
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関市本町3丁目交差点の近くの「せき-まちかど工房ギャラリー」の総会の案内がありましたので参加しました。祝辞を述べる市議会の幅議長です。
その後議会に行き各派代表者会議を傍聴しました。
傍聴者の立場ですが、議長が発言の機会を下さったので発言しました。