むらさきの一人語りや桑いちご
子供のころ学校帰りに食べられるものは何でも食べました。この時期はやっぱり桑の実でした。食べると唇が紫色に染まりました。
今日は市議会の各派協議会に出席してから、富加町や美濃加茂市をめぐった帰り道で、かつて学習塾をしていたころに出勤前によく歩いていた谷あいに入ってみました。あの頃よりずいぶん大きく、茂ってきた桑の大木です。
裏の畑の桑の実を手籠に摘んだはまぼろしか
十五でねえやは嫁に行きお里の便りも絶え果てた
ハナイカダ (別名:ヨメノナミダ)
同じ山道を辿ると葉っぱに実の着く面白い低木が溝のそばに茂っていました。40年ほど前までは農家の嫁は家父長権制度の中で人権無視が甚だしかった。嫁たちが人知れず流した涙は数え切れなかったことでしょう。最新の人権感覚が大いに広まるとよい!
母はそうしたハナイカダの実の一つだったのかな、と思います。
関市の武儀地区中之保に住むイラストレーターの描かれた富加町の様子。Dr.スランプ・アラレちゃんの鳥山明さんのアシスタントから独立され、今や日本を代表するほどの作家です。TAKASHI MATSUYAMAさんだったら関市をどう描いてくれるでしょう。
山の尾根伝いに走る道路から見た富野北アルプス(左から本城山・大仏・高沢山)
大仏の右手奥にぼんやりと洞戸の高賀山が望めました。それら1000m級の山並みにくらべると500mにも満たない富野北アルプスですが、多くのハイカーが訪れる里山歩きの名所になってきました。
昨日はつぼみの集団だったセッコクが半分咲いています。
薄桃色の花は余計に可憐な感じです。