有収率を上げて水道事業を健全に保つ
関の上団地の傍らの山肌に2本の水道パイプがあります。雑木の葉が落ち、草も枯れてきて目立つようになりました。そばの階段を辿って水槽のそばまで行ってみました。
一辺が10m、高さが3mくらいかな、およそ300トンの飲み水が蓄えられて、家庭の蛇口へ流れ下るのを待っています。標高110mほどのこの山の上まで送り込むポンプの電気代もバカにならないでしょうね。
関市の水道は管路の老朽化が進んでいて上水は漏水で3割が消え、下水も流れ込む雨水などで処理量が実際の汚水より多いのだそうです。
今回の22%の値上げで上下水道とも漏水率を引き下げるための工事のペースを上げて、上水道では有収率を引き上げられるようです。
令和14年度までの計画があります。人口減も大きな要素です。
現在は県下で3番目に安い上水道料金が、22%の値上げ後には4番目になるそうです。
こちらは9年後の下水道の収支計画。
現在2番目に安い下水道料金が、22%の値上げ後には6番目まで後退します。
様々な条件が違うので料金の順番が良いのは、他市より恵まれていることが大きいのでしょう。
私は今回の値上げで水道工事が進むことによって漏水が減り、有収率が上がることを信じます。
小学生にも分るようんたとえるなら、100個仕入れた玉子がいつも30個割れてしまい70個しか売れないでは苦しい。割れる数を20個に減らせれば、80個売れるようになるので楽になる。
それを信じて、賃金は上がらず物価が高騰して苦しい市民の皆さんに負担増を強いる水道料金値上げですが、あえて賛成します。