幸せな富野の小・中学校を奪うのか
今日は11時から全員協議会があり教育委員会から学校規模適正化計画(案)の説明と質疑応答がありました。
教育委員会が富野小学校と中学校をそれぞれ旭ヶ丘小学校と旭ヶ丘中学校に再編しようとする方針の根拠が単に数合わせではないのかという疑念を禁じざるを得ない説明でした。旭ヶ丘中学校区でも市街地の高齢化と過疎化によって児童・生徒数が減っていくのを富野小中学校の児童生徒で穴埋めしようというだけのことです。
学校規模適正化の基本方針として示した5点から気になる部分を抜粋して反論します。
①子供たちの多様性を尊重し、豊かな心を身に着ける。
個別最適な学びと共同的な学びを通して、確かな学力を身に着ける
ふる里教育や地域とのかかわりを通して社会性を身に着ける。
これらを学校教育で実現する観点から、中略、望ましい学校規模の適正化を進める。
私の考え
→ 少人数で深い心の交流ができ、野山に親しんでふるさとの良さを知ってこそ地域
愛も育まれる。里を離れた、遊べる山も川もない旭ヶ丘で富野のジンは育たない。
②国の適正規模・適正配置の要件をそのまま関市に当てはめることは、山間地などの地
理的要因により望ましい通学距離、通学時間を超える場合があり困難である。
私の考え
→ 従来の通学時間に加えスクールバスで通学するとなると、従来の通学路部分の安全確保がおろそかになるうえ、保護者の都合もタイトになる。
③適正規模・適正配置の要件としては市内一律に決めるのではなく、地理的要件などを
加味し、地域の状況に応じ検討を進めます。
私の考え
→ 板取・洞戸地域、武儀・上之保地域、武芸川地域で義務教育学校になることは地理的要件と地域の状況から理解できる。しかし、なぜそれを富野に適用しないのか。
④略
⑤児童生徒の増減により、必要に応じて計画の見直しを行います。
私の考え
→ この方針を知ったら『将来は富野へ帰ろう。』と考えている子育て世代が『小学校もない地域には住みたくない!』と富野の家に帰るのを諦めることになる。子育てや女性の重視を言いながらこれでは「富野は適用外」、という差別待遇である。
教育的観点とは違うのですが、富野は旧関市に合併以来都市計画区域に指定されています。そのため都市計画税という特別な税金を市街地と同様に払い続けています。少し古いですが、平成24年から平成28年までの5年間に富野から徴収された都市計画税は毎年平均で2700万円ほどです。
物価の変動はありますが、ほぼこの水準で70年間払い続けています。しかし、この10億円を優に超える都市計画税で富野に何かの事業があったことはありません。
旭ヶ丘の学校が近い将来に1クラスしかできなくなるのを避けるため、上記のようなよく分からない理由で富野の学校を併合するようなやり方は教育的でないのはもちろん、都市計画税を払い続けてきた富野地域存続についても冷酷な仕打ちだと言わざるを得ません。
住民が知恵と力を合わせて、富野の持つポテンシャルを活かすことによって学校を守らなくてはならないと決意させる全員協議会でした。
関市自治連富野支部と地域委員会が最大の地域課題として、情報共有の上で最善策を練っていくことが望まれます。私も微力を尽くしてお役に立ちたいと思います。
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本計画の詳細は関市のホームページで確認できます。リンク先の概要版 (PDF形式、336.04KB)等をご覧ください。
また市民の意見や考えの募集もされています。(パブリックコメント)
意見の募集期間
- 令和6年3月22日(金)から令和6年5月7日(火)まで ※必着
意見の提出方法
(1) 郵送する場合 〒501-3894 関市若草通3丁目1番地 関市教育総務課
(2) ファックスの場合 0575-23-7747
(3) 電子メールの場合 somu-edu@city.seki.lg.jp
(4) 持参する場合 教育総務課、企画広報課、各地域事務所、西部支所
川合はるよしの考え
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