かつては一番つらい重労働
田んぼは浅いが大きなプールです。
深さ20cmを確保するためには堅牢な畔塗が必要です。
今朝9時から午後1時半まで今年稲作をする田んぼの畔塗をしました。
冬に起こした田んぼと違い畔は草が生い茂ってきました。
モグラや地ネズミの掘ったトンネルが縦横に張り巡らされていて、雨が降ってもそれを通って抜けてしまいますから、このままでは稲作はできません。
40年ほど前までの畔塗は大変な重労働でした。
従来に畔を備中ぐわで切り崩し、畦に沿って溝を掘って水を注ぎ、こねて壁土のように練ります。その泥を備中ぐわで従来の畔に戻して盛ります。そのあとクワの背で撫でてつるつるに仕上げます。言うのは簡単ですがいくつもの工程をすべて手作業でするのですから、土建会社の土方だった父も『農作業の中で一番つらい。』と言っていました。
トラクターに積んだ畔塗機は分速5mほどのゆっくりしたペースですが、硬くて高い畔を塗ってくれます。あとは来週の晴れが続くときにもう一度田んぼを起こしてさらさらにこなして、連休の代掻きに備えます。
昼ご飯を遅らせて作業し、ずっと右後ろに体をひねっていたので随分くたびれました。
明日以降晴れて日光が強い時間帯に畔塗機をきれいに洗って倉庫の隅に収納します。
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米糠(こめぬか)を撒いてイノシシをおびき寄せようとしてきた鉄製の箱罠の中にタケノコが生えてきました。入り口の手前にも1本、脇にもう1本と3本同時です。
ホンモノの猟師さんに助言を仰ぐと、早速やって来て、罠を開いて仕掛けてくれました。
タケノコならイノシシを誘うのに十分です。外の2本を食わせて安心させ、檻の中に残った最後の1本を食いに入ったところで、仕掛けた細い針金にイノシシの体の一部が触れれば檻の金網扉が落ちます。
運よくイノシシが掛かったらまた本物の猟師さんに連絡して仕留めてもらいます。
豚熱の検査をした後、クリーンセンターへ持って行かれて焼却されます。
今夜は雨ですから、ヒト(私)の匂いも流れて箱罠日和です。
外側の2本だけで我慢すれば助かるが、ワナの中の筍にも目がくらんだら、、、、。