下駄を一足誂えました
食い過ぎかそれともストレスからか昨夜はなぜかうんうん唸っていたような気がします。寝覚めはよかったのですが、メンタルヘルスケアのつもりで恵子さんと郡上八幡へ行ってきました。
豪華列車の長良、で行ったわけではないのですが「長良川鉄道銀行俳句大会」のことが気になって郡上八幡駅によってみました。
昨日TVで見た、明治4年創業の老舗・岸山履物店に入りました。
完成品ではなくオーダーメードとしゃれこみました。材木の種類と寸法で板を決めたあとに気に入った意匠の鼻緒をすげてくれます。これが20分ほどかかりますが無料でした!
挿げて頂く途中、店の奥から聞こえてきた赤ちゃんの声、「3人目の孫なんですよ。」
この奥さんの先代のおかみさんは、何と関市本町の呉服屋さんからこちらに嫁いでいらっしゃったそうです。
『あぁ、そこなら私たちの末っ子が小学校でお世話になった先生のところです。』
一番上の子は3歳の時から踊りのとりこだそうです。
郡上踊り、川崎の1カットと殿様・青山家の家紋を印刷した鼻緒にしました。
どうやらこの町の人にとって郡上踊りは晴れの舞台でもあるようです。
築150年の古民家の中庭です。
65年も続いている民間の「劇団ともしび」の展示がしてありました。
今年の公演は戊辰戦争で運命に翻弄された郡上藩士を描く物語のようです。
政治の判断次第で末端の兵士の運命は激流に漂う木の葉のようにもてあそばれます。
『まだあらすじのパネルができていないんですよ。』と年配の演出家?のような雰囲気の方が言ってみえました。
宗祇水です。
下駄の入った袋を大事に提げる私です。帰りの車中で『もったいなくて履けないね。』
そばで有名な川端の店は混んでいました。
隣のラーメン屋さんで中華そばと餃子を食べました。
言葉が少し変なので、『奥さんお国はどこですか?』と聞いてみました。
『中国の吉林省です。』『ハルピンの辺りですか?』『すぐ近くです。娘がテンシンにいます。』
すると聞いていた恵子さんが『私は息子が天津にいたとき会いに行きました。北京へも行きました。』中国語専攻の息子が天津師範大学というところへ留学していた時に、ただ一人で訪ねて行った時の興奮がよみがえったようです。
そんなやり取りがあったことも手伝って結構おいしく頂きました。ツァイチェン!
雨の降る気配もなく、郡上踊りの初日。
おいでの際には交通安全にご留意ください。
長良川鉄道で往復なら踊りの合間に生ビールでのどを潤すのもいいですよ!